心からの贈り物後日談……サモンナイトSS3
後日談。
「アルディラ様。ハイネル様への贈り物の件ですが」
クノンに呼び止められ、アルディラは微笑んだ。
「何か考えてくれたの?」
「考えたわけではありませんが、少々」
「嬉しいわ。なあに?」
「では説明します。あの後情報量の少なさを補うため、ほかの男性の意見をリサーチしてきました」
いつもの表情で告げるクノンの言葉に、アルディラはなんだかイヤ〜な予感がした。
「『もらって嬉しいプレゼント』はこれしかないという結論に達したのですが…」
「…それは?」
「はい。ハイネル様の一番お好きなものをきれいに飾って、リボンをつけて部屋に届けることかと」
それは一見何の変哲もない意見。しかし…。
「ですからアルディラ様。まずお風呂にお入りください」
「!!」
「しかる後に肌の露出が多く、着脱しやすい衣服に着替えてみなが寝静まった時間に…」
「リボンをつけて彼の部屋に行け…と?」
「そのような意見が多数を占めました。
ハイネル様も男性である以上、かなりの確率で喜んでいただけるのではないかと思われます」
言うだけ言って、マスターの返事を待つクノン。
「……誰なの?」
「は?」
「クノンにそんな馬鹿なことを吹き込んだのはいったい誰?! リクト? ヤッファ? フレイズ?
まさか……キュウマじゃないわよね?」
「それは秘する様にと命令されました。アルディラ様にも申し上げることはできません」
「!!!!!!!」
怒りのアルディラがその後どういう行動に出たか。その情報もまた、一切保存されていないという。
おわり
い・い・わ・け
えーっとお約束?(^^;)
あのメンツ(キュウマを除く)だと、こんなこといいそうだなーと思って。
アルディラはもう「うちの子に変なこと教えないで!」なノリですね(笑)
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